見どころ

見どころ

導入 石炭と鉄の物語

製鉄には大量の石炭が必要です

砂鉄や鉄鉱石を炉の中に入れて、木炭で高温に熱し、還元して鉄を作り出します。近代製鉄では、高炉の中に鉄鉱石を入れ、石炭を蒸し焼きにしたコークスを還元剤として用いて、鉄をもろくする硫黄分や高温での燃焼を妨げてしまうコールタール、ピッチと呼ばれる黒い滓を除去します。

石灰石や水も欠かせません

鉄を還元する際には石灰石を加え、鉄鉱石に含まれる鉄以外の成分を取り除く必要があります。また冷却水とした大量の水が使用されました。

官営製鐵所が八幡に建設されました

筑豊の石炭をはじめとする豊富な資源を前提にして、関係者の熱烈な誘致運動が加わって、八幡に官営製鐵所が建設されました。官営製鐵所の開業によって、八幡は官営製鐵所の「企業城下町」として発展しました。

石炭と鉄がつくった工業都市

筑豊の石炭を港まで運んで外に出すこと、そのために鉄道や港湾が整備されたこと、これこそが北九州の産業発展の基盤・原動力でした。北九州の産業・経済は筑豊の石炭産業に大きく規定されることになりました。
明治34(1901)年に官営製鐵所が開業すると、その後関連産業を中心に企業や工場の立地が相次いで、北九州は四大工業地帯の一つとして日本の産業化や経済発展に大きな役割を果たしました。

石炭と鉄の物語

1-1 近代製鉄の鼓動

前近代のたたら製鉄から、幕末の幕府・諸藩の実践を経て、近代製鉄が誕生する過程を探ります。
その際、福岡藩でも製鉄が行われていたことを紹介します。

萩反射炉

萩反射炉

集成館反射炉

集成館反射炉

韮山反射炉

韮山反射炉

橋野航路

橋野航路

1-2 官営八幡製鐵所の登場

筑豊の石炭を背景として、地元の人々の誘致運動が実を結んで、明治34年(1901)に開業した官営八幡製鐵所の歴史と役割、さらには4つの構成資産を紹介します。
左:伊藤博文来所記念写真 右:製鐵所門標

左:伊藤博文来所記念写真
右:製鐵所門標

旧本事務所

旧本事務所

旧鍛治工場

旧鍛治工場

修繕工場

修繕工場

遠賀川水源ポンプ室

遠賀川水源ポンプ室

1-3 鉄都・八幡

官営八幡製鉄所の開業により、製鐵所の「企業城下町」として発展した八幡の歴史と現在を紹介します。

吉田初三郎「八幡市鳥瞰図」

吉田初三郎「八幡市鳥瞰図」1934年

北原白秋詩碑「鉄の都」
鉄都・八幡

白秋は他に「八幡製鐵所所歌」(山田耕筰作曲)、「平原小学校校歌」(同)などの作品を残している。(因みに三菱長崎造船所や富岡製糸場も)

2-1 「筑豊」の歴史と炭鉱の記憶

田川市などの所蔵作品が「世界の記憶」となった山本作兵衛最大の炭鉱記録画の原画2点を展示し、「明治日本の産業革命」を支え、製鐵にも欠かせない石炭生産の最前線を紹介します。

「筑豊」の歴史と炭鉱の記憶

© Yamamoto Family

「筑豊」の歴史と炭鉱の記憶

© Yamamoto Family

旧歴史博物館の委嘱作品2点、他と違い和紙に画く90×150cm「精根込めた博物館の2枚」と日記に記されている。
「私の絵には一つウソがある」

香月小学校が所蔵する大辻石炭関係資料、寿山小学校などが所蔵する小倉炭鉱関係資料を紹介します。

「筑豊」の歴史と炭鉱の記憶

昭和43年(1968)の大辻炭鉱閉山の際、学校の先生たちが手作りで開設しました。香月市民センターには、石炭を運んだ国鉄香月線の資料が所蔵されています。

小倉炭鉱で働いていた方々が「菊ヶ丘語ろう会」を結成して、収集した資料が紹介されています。

「筑豊」の歴史と炭鉱の記憶

2-2 石炭輸送と北九州の都市発展

吉田初三郎の鳥瞰図などから「石炭と鉄がつくった工業都市・港湾都市」として発展した北九州の姿を紹介します。

吉田初三郎画「若松市鳥瞰図」(原図)

吉田初三郎画
「若松市鳥瞰図」(原図)
昭和8年

吉田初三郎画「若松市鳥瞰図」(原図)

吉田初三郎画
「若松市鳥瞰図」(原図)
昭和8年

2-3 安川・松本家と北九州

「筑豊御三家」と呼ばれる炭鉱家、北九州を代表する企業家であり、官営製鐵所の八幡誘致に尽力した安川敬一郎の実蹟と、安川が設立した私立明治専門学校の意義について紹介します。

安川・松本家と北九州

3 富岡製糸場 もう一つの官営工場/世界遺産

「明治日本の産業革命遺産」が重工業を対象とするのに対して、その前年に世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」は軽工業を対象としており、本来は両者合わせて「明治日本の産業革命遺産」と言うべきです。八幡製鉄所同様に官営工場である富岡製糸場について、養蚕・製糸・織物業の発展の中で紹介します。

富岡製糸場
富岡製糸場
富岡製糸場

富岡製糸場でも「明治日本の産業革命遺産」(特に八幡製鐵所とグラバー邸)を紹介する企画展があります(12月1日~1月14日)

富岡製糸場詳細サイト
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